第二新卒

【新卒の平均残業時間は?】長時間残業は危険なので今すぐ対処法を知ろう

【新卒の平均残業時間は?】長時間残業は危険なので今すぐ対処法を知ろう
  • 新卒の平均残業時間ってどれくらい?
  • 新卒で残業をするのは当たり前なの?
  • 正直残業がつらいので会社を辞めたい…

と疑問や不安を持つ方に向けて記事を書いています。

私は、新卒半年で残業が月100時間越えの1社目を退職し、現在は第二新卒として上場企業への転職を成功させ、ホワイトな環境でワークライフバランスを保っている第二新卒です。

この記事では「第二新卒での転職にリスクはある?」という疑問に答えるだけではなく、その後に必ず気になるであろう第二新卒としての転職成功ポイントも解説します。

この記事を読めば、第二新卒として転職するときのリスクやその回避方法を知ることができ、転職活動のコツまでわかるので、初めての転職でも失敗しにくくなります。

新卒1年目の平均残業時間は月16.6時間

ソニー生命とネットエイジアの調査によると、新卒1年目の平均残業時間は月16.6時間(男性で21.0時間、女性で12.2時間)という結果が出ており、月の出勤日数を22日と仮定すると毎日1時間以下の残業時間ということになります。

繁忙期(残業時間が1番多かった月)の残業時間に関してもアンケートが取られており、全体で27.3時間(男性で34.8時間、女性で19.8時間)という結果になっています。

繁忙期になると、通常期の2倍弱程度の残業時間になるようです。

この残業時間が多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれですが、繁忙期の平均残業時間を引き上げている40〜100時間以上の残業時間に当てはまる場合は、危険な残業時間である可能性が高いです。

残業40時間を超えてくると、毎日2時間程度は残業することになります。

厚労省が過労死ラインの基準にしている80時間に達しない場合でも、それに近い残業時間や不規則な勤務がある場合は過労死ラインに認定するという見直し案を発表しているため、人によってはかなり負荷がかかる残業時間だと言えるでしょう。

新卒での長時間残業が危険な理由

上記で紹介した平均16.6残業時間程度であれば、慣れてくればそこまでの負荷はかからないでしょう。

しかし、明らかに多い残業時間になってくると、体調面はもちろん精神面にも大きなダメージがくるため危険です。

では、新卒の長時間残業はどのような点で危険なのでしょうか。

【効率低下】残業前提の働き方になる

一つ目は、新卒の時期に長時間残業に慣れてしまうことで残業することが前提となり、効率の悪い働き方になってしまいます。

そもそも、残業をすること自体は“当たりまえ”のことではないため、残業がある場合はそれを減らす努力をするべきです。

私は現在残業が月に10時間前後の働き方をしていますが、前職では最高130時間、平均で60時間は軽く超えるような働き方をしていました。

当時は、「どうせ今日も残業だから、この仕事は21時までにやればいいや。とりあえず定時までに上司に提出する仕事だけ片付けて、あとは執務室から誰もいなくなった静かな時間にゆっくり終わらせよう」という明らかに早く帰るつもりも計画性もない働き方になっていました。

これが常態化してしまうと、効率よりも時間を掛けるという働き方になるため、ますます残業時間が増えてしまいます。

早く帰ることが全てではないですが、仕事を上手く進められる社会人になるためにも、仕事は計画性や効率を重視して進められるように意識しましょう。

心身共に限界を超える場合がある

新卒で長時間残業をしていると、心身共に疲労が蓄積して、いつか気づいたら壊れていたということにもなりかねません。

先程も紹介したように、厚労省が過労死ラインの基準とする月80時間の残業が続くようであれば、とても危険状態である可能性もあるので、少しでも異変を感じたら病院で診てもらうことをおすすめします。

私は、月の残業が100時間を超えた頃は、体力以上に精神面でのダメージが大きく、

  • 朝からえずいてしまう
  • 土日に家で涙が出る
  • なかなか寝付けない
  • 仕事の悪夢で夜中目が覚める
  • 会社にいると動悸がする

などの症状が出ており、このままではいつか壊れてしまうのではないかと気づくことができたので、鬱直前だったかもしれませんが、退職をすることができました。

逃げることが正解とは言いませんが、自身を守るためには、逃げることも一つの手段です。

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なぜ新卒なのに残業が多くなるのか

新卒という時期は、研修や仕事を段々と覚えながら会社に慣れていく時期であるため、入社直後から仕事をたくさん振られて長時間残業をするということはあまりありません。

しかし、中には異常とも言えるほどの残業をしてしまう新卒がいることも事実です。

では、新卒なのに残業時間が多いのはなぜなのか説明していきます。

まだ慣れていない業務を覚えるため

一つは、シンプルに仕事に慣れておらず、覚えている段階だからです。

新人は全てが初めてのことであるため、一つ一つ覚えつつ、時には自分なりのマニュアルなども整理しながら仕事を進めていくと思います。

ただ仕事をこなすことと、「覚えて整理して実践する」ということでは、かかる時間もストレスも違うため、比較的慣れるまでは仕事の時間が伸びてしまい、その結果残業をしてしまうことに繋がるのです。

しっかりと上司が仕事を教えてくれたうえでこのような状態であればまだ良いですが、まともに仕事を教えてもらえず、見よう見まねで仕事進めているが故に残業が増えているのであれば、会社側に問題があるので、しっかりと教えてもらえるようにお願いしましょう。

もしそれでも仕事をろくに教えてもらえず、無駄に残業時間が伸びていく場合、人によっては転職も視野に入れた方がいいかもしれません。

人材不足の会社で、1人の業務量が多いから

中小企業やベンチャー企業にありがちですが、人手不足により、1人の業務量が増えることで残業が長時間化することも多いです。

1人でこなす業務が多いことは、自分の経験につながると思いますが、人手不足による残業は、毎日1〜3時間の残業程度に収まらないことが多いため、残業時間としては危険なラインを超えています。

あまりにも負荷がかかりすぎている場合は、「自分が辞めると他の人にその分の負荷がかかってしまう…」などと気を遣いすぎず、しっかり休んだり、改善の見込みがない場合は転職も一つの手段です。

ポジション的に仕事が多くなる

職種やポジションによっては、やるべき仕事が増え、残業時間も増えることがあります。

プロジェクトを回すディレクターなど中心の人、他にも他部署や下請けとして依頼に全て対応しなければいけないデザイナーや動画制作をするクリエイティブ系の仕事だと、他者との連携が増えるため、自分のペースで仕事を進められないこともあり、残業せざるを得ないことがあります。

人によっては、能力を買われて大変なポジションに抜擢されたという喜ばしい状態もありますが、人手不足のため、「誰かがやらなければいけないため、都合よく新人であるあなたが選ばれた」などであれば、能力に対して最適なポジションではない可能性が高いので注意が必要です。

残業したくない新卒がとるべき対処法

新卒が残業をする場合、業務に慣れていないなど、一部仕方ない理由で残業をしてしまうこともあります。

しかし、明らかに多い残業は心身共に疲労してしまい、人によっては病んでしまうこともあるため、以下で紹介するような対処法で残業時間を減らす努力をしてみましょう。

1週間のスケジュールを立ててその中で調整する

仕事をする際、スケジュールを立てていますか?

おすすめなのは、1週間分の仕事を整理して、スケジュールを細かく立ててから仕事を開始することです。

ツールとしておすすめなのは、あとから自由に予定を移動できるGoogleカレンダーで、私はGoogleカレンダーに必要なタスクを全て登録しています。

1週間のうちに、何をいつまでに終わらせなければいけないのか、またやらなくていいことは何かを整理して可視化することで、優先順位を意識して仕事ができます。

スケジュールをしっかり可視化することで、明日できることは明日やるという判断ができ、無駄な残業を減らすことができます。

「明日締め切りだけど、今日終わらせたい」という気持ちで、残業してしまう方もいるかもしれませんが、明日終わらせられるスケジュールなのであれば、無理に残業することはおすすめしません。

人は疲れていると、自分が気づかないうちに思考力が低下し、業務効率が下がっていることがあります。

今日無理をして業務効率が悪い中ダラダラ残業するよりは、早めに帰宅してしっかり睡眠をとり、リフレッシュした状態の頭で翌日処理した方が、早く仕事を片付けることができるかもしれません。

任せられる仕事は周りに振る

新卒の場合、仕事を覚えるために様々な仕事を振られると思います。

その結果、自分の処理能力を超えた業務量になりながらも「自分でやらなきゃ」と仕事を全て抱え込んでしまいがちです。

ですが、もし無理だと思ったら正直に周りを頼りましょう。仕事を覚えることも重要ですが、「あなたがやらなければいけない」ということはなく、仕事がしっかり進めば良い場合の方が多いです。

もちろん、上司が計画的に仕事振っていると思いますので、周りに任せても良いかは確認するべきですが、可能であれば周りも頼りながら仕事を進められると良いかもしれません。

上司に相談して巻き取ってもらう

1つ前の見出しで「仕事を周りに振ることの重要性」はお伝えしましたが、あなたの仕事を周りの方ができるとは限らないですよね。

担当していない仕事を振られると、困ってしまうこともあるので、自分にしかできない仕事、かつ多すぎて処理しきれない仕事は、上司に相談して巻き取って(代わりに処理して)もらいましょう。

上司から振られた仕事は、本人の方が早く処理できることの方が多いため、本当に限界であれば「ここまではできるのですが、ここからここは巻き取っていただけないでしょうか」と自分ができる範囲の限界を伝えつつ、残りをお願いしてしまうことをおすすめします。

丸投げではなく、自分ができる範囲を頑張ってこなしているにもかかわらず「自分で全部やって」と突き放されるようならば、マネジメントとして不適切であるため、上司に問題がある可能性が高いです。

【残業は当たり前じゃない】新卒でもつらいなら転職しよう

今回、平均残業時間についてやなぜ新卒で残業が多くなってしまうのか、その対処法に関してお伝えしてきましたが、つらいと思う残業時間のラインは人それぞれなので、他人や平均などと比べない方が良いです。

あなたがつらいと感じているのであれば、そこが限界ラインである可能性も高いので、無理だけはしないようにしてください。

ただし、まだ業務に慣れていないだけである可能性もあるため、そこの判断をしっかりした上で上司に相談したり、それでも改善しないのであれば、転職を考えることも必要になるかもしれません。

「でも、新卒で転職するの申し訳ないな…」という方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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