- 第二新卒だけど新卒扱いで応募・転職できる?
- 新卒と第二新卒、中途との違いってなに?
- 新卒でスキルが無いから第二新卒の転職は怖いな…
と不安や疑問を持っている方に向けて記事を書いています。
新卒1年目は、入社した企業とのミスマッチに気づき始めたり、やりたい仕事ではなかったので転職したいと考える人は少なくありません。
私は、新卒半年で残業が月100時間越えの1社目を退職し、現在は第二新卒として上場企業への転職を成功させ、ホワイトな環境でワークライフバランスを保てています。しかし、少し前は「すべてを投げ捨てて辞めたい」と思うほど仕事で追い込まれた結果退職し、「第二新卒だけど新卒枠に応募できるかな」と転職について悩んできました。
そこでこの記事では、「第二新卒は新卒として扱ってもらえるの?」と疑問の方に向けて、その可能性や第二新卒と新卒で企業から求められていることの違いなどについて解説します。
この記事を読めば、第二新卒としての転職ノウハウが身に付き、自分の選択肢が増えるので、理想の転職を目指せるようになります。
第二新卒の転職は新卒扱いになる場合がある
結論から言うと、第二新卒は新卒入社として扱ってもらえる場合があります。
このあと解説しますが、第二新卒はおよそ新卒2~3年目までの人材を指しています。ですが、新卒入社3年目後半の方が新卒扱いで応募できるかというと、企業ごとに募集をしているかどうかになるので、ここで可能であると断定することはできません。
ただし、厚生労働省が発表した、『3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!』によると、
新卒者の就職環境は依然として厳しく、また、平成22年3月卒の新卒者のうち未就職の者は約7万5千人(前年度比約3万1千人増)にのぼっており、いったん卒業すると新卒枠への応募機会が極めて限定されるため、既卒者の就職環境もますます厳しさを増しています。
このため、今般、雇用対策法に基づく「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」(※)を一部改正し、本日公布・施行しました(別添1)。今般の改正では、事業主は、学校等の新卒者の採用枠に学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも3年間は応募できるようにすべきものとすること等を新たに盛り込みました(別添2)。
厚生労働省:『3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!』より
と記載があり、国的にも新卒3年以内の離職者は新卒枠としての応募を推奨しているため、第二新卒であれば新卒として採用される可能性は充分にあります。
応募したい企業が新卒採用として第二新卒を扱っているかどうかは、直接確認したり、転職エージェントを通して確認をしましょう。
私も第二新卒でしたが、新卒枠で選考を受けました
私も当時、新卒半年で退職して転職活動をしていた第二新卒でしたが、新卒枠として応募し、選考を通過していた企業があります。
企業名を公表することはできませんが、中途として募集していた興味のある企業があったため、はじめは第二新卒でも選考に進めることを祈りつつ応募しました。
すると企業側から、「あなたの経験から、中途としての採用は難しいですが、新卒枠で選考に挑戦しませんか?」といったメールが届いたため、新卒採用として扱ってもらえる選考フローに参加しました。
正直、中途として採用されるほどスキルには自信がなかったので、新卒採用として選考に挑めることはとてもありがたかったです。
実際の選考は、「人事からの会社説明会→筆記試験→事業部長からの二次説明会→筆記試験→面接」といった流れで大学生の方と一緒に進みましたが、選考の途中で私はこの会社とはミスマッチなのではないかと感じたため、途中で辞退しました。
新卒採用としての選考フローは、しっかりと会社説明会や事業部の方と対面で話をする機会がもらえるので、その企業が自分にあっているかどうかしっかり判断することができ、ミスマッチも減らせてお互いに良いと思います。
選考は辞退してしまいましたが、この経験から第二新卒が新卒として扱ってもらうことは、企業によっては可能であることが分かりました。
「新卒/既卒・第二新卒・中途」とは?それぞれの違いを知ろう
ご存知の方はこの内容は飛ばしていただいても大丈夫ですが、転職活動をおこなう上で、この定義ははっきりとさせておいた方が良いでしょう。
新卒/既卒の定義
新卒とは、一般的に「その年に大学や高校などの学校を卒業する学生」を指します。
在学中に就職活動をし、卒業と同時に入社をして社会人生活をスタートする方は新卒と言えるでしょう。
一方で、既卒は新卒とは少し違います。
既卒とは、その名の通り「既に学校を卒業している人で、卒業後に一度も就労経験がない人」のことを言います。
そのため、卒業後に一度でも企業で働いたことのある方は、既卒とは言いません(アルバイトなどを除く)。
第二新卒の定義
第二新卒とは、「学校を卒業してから就労経験はあるが、約2~3年以内に転職活動をしている方」のことを言います。
ただし、第二新卒というのはあいまいで、入社から3年以内というのも明確な定義はありません。
そのため、新卒入社から早期に転職を考えている方というようなとらえ方でも問題無いです。
中途の定義
中途とは、社会人で転職を考えている大半の方を指し、定義するのであれば「学校卒業後、3年以上の就労経験があり、転職を考えている方」のことを言います。
3年以上と、一定期間の就労経験があることから、社会人としてのビジネスマナーはもちろん、同業種であればその業界の知識やスキルがある前提で採用されます。
経歴を隠して既卒枠で応募するのは絶対NG
もしかすると、勘のいい方は「短期離職なら既卒枠として応募してもバレないのでは?」と考える方もいるかもしれません。
正直、書類選考など、選考段階ではバレないかもしれませんが、内定をもらってからか入社後かどこかでバレる可能性はあります。
書類選考を通過したい気持ちは分かりますが、経歴で嘘を書くのはいわゆる経歴詐称となり、入社後の解雇も充分にあり得るので、注意が必要です。
【この3つは最低限】企業が第二新卒に求めること
第二新卒が新卒扱いしてもらえる可能性があると分かったところで、最後に第二新卒が企業側から求められていることをおさえておきましょう。
第二新卒という存在自体は企業側からも貴重で、採用される可能性はありますが、企業側が求めていることを理解していないと、面接などでそれを見透かされて落とされる可能性があります。
基本的な社会人スキルやマナー
まず、新卒選考とは違い、第二新卒の選考では、社会人としてのビジネスマナーを見られています。
例えば、面接での言葉遣いや会場での立ち振る舞いなどです。
新卒であれば目をつぶれる間違った敬語の使い方なども、第二新卒であれば落とされる原因になりかねません。
もしいまビジネスマナーに自信がないのであれば、面接などに向けてしっかりとマナーを調べたり本を読んだりして、基礎的な社会人スキルは磨いておきましょう。
仕事に対するモチベーション・意欲
また、企業は仕事に対するモチベーションや意欲を求めているため、それらをアピールすることも重要です。
現職の仕事で嫌なことがあると「仕事って辛い…」「本当は働きたくないけど、お金の為に仕方なく働くか」という思考になってしまいますよね。
ですが、こういった考えやスタンスで選考を受けると、人事はバカではないので、あなたの態度や発言からそれを察し、選考を通過することができなくなります。
そのため、面接などで仕事に対する考え方などを聞かれた場合は、なるべくポジティブな内容を伝えるように心がけましょう。
可能であれば、将来のやりたいことやその企業でのキャリアプランを明確に伝えられると、志望度が高いと思われるので、選考を通過しやすくなります。
まだ前職に染まっていないが故の柔軟性
第二新卒は、まだ社会人経験が短いので、どの企業にも染まり切っていないことが多く、その柔軟性を企業側に重宝されることがあります。
第二新卒にして、たくさんの経験やスキルがあることは、他の第二新卒に比べて武器になることは間違いないですが、その武器を振りかざし、「私は経験があるので自分のやり方で仕事ができます」という考え方でいると、企業側からは嫌がられる可能性があります。
企業側は、採用した人材が自社の文化や働き方に対して適応できるかどうかも重要視しているため、「素直に何でも吸収します」というような柔軟性をアピールすることは非常に大切です。
第二新卒は新卒扱いされる可能性があるので、企業側のニーズをおさえておこう
今回、私の経験も踏まえて、第二新卒が新卒扱いされる可能性があることをお伝えしてきました。
ですが、必ずしも自分が応募したい企業が、第二新卒を新卒扱いしているわけではないので、それは直接確認するか転職エージェントなどを活用して確認する必要があります。
また、企業は
- ビジネスマナーが身に付いていること
- 仕事へのモチベーションがあること
- 柔軟性があること
を第二新卒に求めているため、上記のことを意識しながら転職活動を進めていきましょう。
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