- 第二新卒とは?転職できるのはいつまでだろう
- 第二新卒ってどういう意味?自分に当てはまるのかな?
- 新卒数年目だけど、転職活動ってどうやるんだろう
と悩んでいる方に向けて記事を書いています。
私は、新卒半年で残業が月100時間越えの1社目を退職し、現在は第二新卒として上場企業への転職を成功させ、ホワイトな環境でワークライフバランスを保っている21卒の第二新卒です。
この記事では、「第二新卒とは?いつまで?」というお悩みに答えるだけではなく、その後に必ず気になるであろう“第二新卒としての注意点や転職のやり方”を解説します。
この記事を読めば自分が第二新卒かどうかわかるだけではなく、転職活動のやり方や注意点まで知れるので、初めての転職でも失敗しにくくなります。
【いつまでか】第二新卒とは新卒入社3年未満の求職者
はじめに、第二新卒とは、一言で言うと「新卒入社から3年目までに転職活動をしている方」です。
また、人によっては浪人や留年をしている、大学院卒の方もいるため、年齢による基準はなく、新卒3年目以内というのが正しいでしょう。
第二新卒は、一般的にまだ社会人としてのスキルや経験は浅いですが、多くの会社が第二新卒を採用したいと考えています。
そのため、特段能力に自信がない方だったとしても、転職しやすいという有利な時期です。その理由は以下の見出しで解説します。
企業は意外と第二新卒を求めている
なぜ「第二新卒」という言葉が生まれるほど企業側が第二新卒という新卒数年目の経験の浅い人材を採用したいと思うのでしょうか。理由はいくつかあります。
- 人材が不足している
- まだ若く企業風土になじみやすいから
- 新卒採用が難しい中小企業だから
- 拡大フェーズにあり、若手を積極的に採用したいから
- 社会人基礎が身に付いていて新卒より教育コストが低いから
上記で挙げたような理由が、第二新卒を採用する企業側の理由です。
マイナビ転職「中途採用状況調査」によると、今後一年間の第二新卒採用に関して、積極的に採用を考えている企業は、全体の62.2%に及びました。
このようなニーズや、転職自体に抵抗がなくなってきている現代の傾向から、今後も第二新卒を求める企業は増える可能性が高いです。
第二新卒と中途転職の違いとは?採用基準が違う
第二新卒というくくりがあることと、実際にニーズがあることは分かりましたが、そもそも転職自体が初めての方は「一般的な中途採用と何が違うの?」と思いますよね。
大まかにいうと以下のような違いがあります。
- 第二新卒=新卒3年以内でポテンシャル採用
- 中途=新卒3年以上でスキルや経験による採用
第二新卒は新卒に年齢や経験が近いということもあり、新卒時と同様に将来性ややる気を見るポテンシャル採用が一般的ですが、中途採用は既に社会人経験が豊富であるため、スキルや経験が重視されます。
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第二新卒と中途の違いとは?転職活動で成功するための秘訣も解説
第二新卒は新卒扱いになるの?
第二新卒は新卒と同様にポテンシャルでの採用と言いましたが、この話から「じゃあ新卒として採用してもらえる?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
これに関しては、一言で結論は出せませんが、企業によっては新卒と同じ扱いで採用してもらえる可能性があります。
新卒と同様の扱いで採用される場合は、
- しっかりと教育してもらえる
- 即戦力にならなくても良い安心感がある
などのメリットもあるため、中途にはない第二新卒ならではのメリットもあります。
第二新卒の私が、新卒と同じ選考フローで選考を受けた話も書いていますので、新卒としての採用されることに興味がある方は以下の記事も合わせてお読みください。
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第二新卒は新卒扱いとして応募できる?私が新卒枠として選考に進んだ話
第二新卒の転職理由とは?
ここからは、第二新卒の転職に関する実態を紐解いていきます。
まずは転職理由についてですが、第二新卒は大きく分けて「いまの仕事を辞めたい派」「キャリアアップ派」の2つに分かれ、主に以下のような理由が多いです。
【いまの仕事辞めたい派】
- 残業時間が非常に多い
- 休日出勤しなければいけない
- 上司や職場の人との人間関係が悪い
【キャリアアップ派】
- やりがいが無い
- 将来性が無い
- 給与に不満がある
そしてこのようなことが理由で転職したくなる人の多くは、入社前に会社や仕事のことがよくわかっていなかったということが原因として挙げられます。
既に新卒入社した1社目の経験から、会社選びの軸が考えやすい第二新卒は、この経験を活かして転職活動ができるため、自分が今の会社に抱いている不満や転職理由は何なのか、具体的に説明できるようにしておきましょう。
転職理由によっては、「甘えている」「またすぐ辞める」と思われるかもしれませんが、転職理由を上手くポジティブな内容に変換できれば、面接でポテンシャルをアピールし、理想の転職を叶えることは充分に可能です。
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【新卒で辞めたいは甘えじゃない】具体的な判断方法を解説
【やり方】第二新卒の転職はどうやればいい?
では、実際にどう転職活動をしていけばいいのかについても解説していきます。新卒就活と転職は、「職を探して、選考を受け、採用してもらう」という大枠は同じです。
転職活動の主なフローとしては、
転職サイトやエージェントに登録
↓
企業に応募
↓
書類選考
↓
一次面接
↓
二次面接
↓
SPIなどのテスト(企業による)
↓
最終面接
↓
条件面談
↓
内定
↓
退職手続き
↓
入社
といった形で、特に転職活動だから大きく違うということはありません。しいて言うなら「条件面談」「退職手続き」が新卒就活の時とは違う点です。
条件面談とは、内定後に企業と入社時の条件などをすり合わせる機会で、給与など待遇に関することはこの面談で決めます。企業側で設定してくれる場合もありますが、特に言及が無い場合はこちらから面談を依頼して、ミスマッチを防ぐために入社条件を確認しておくことをおすすめします。
また、新卒就活の際は、エージェントを利用している方とそうではない方がいますが、転職活動時は多くの方が転職エージェントの利用を検討します。
エージェントを利用することで、自分では気づかない優良企業の情報を教えていただけたり、書類・面接対策をしてくれるため、初めての転職活動には強い見方になってくれるので心強いです。
第二新卒の転職タイミングはいつが最適?
転職までの大まかな流れを把握できたところで、「実際に動き出すならいつがいいのか」という転職時期やタイミングについても解説していきます。
結論は以下の通りです。
- 入社2~3年目
- 1年の中では4月か10月入社
- ただし、すぐ辞めたいなら時期を待つな
企業側の採用活動のタイミングや求人広告が出る時期などの事情から、最適と言われている時期やタイミングは存在しますが、あまりそれにとらわれる必要性はありません。
私が転職した際は、そのようなタイミングなど一切考えずに会社を辞めてから転職活動を開始し、実際に内定をもらったのは2月でした。
また私がそうだったように、いますぐに辞めたいと思うように限界を感じている精神状態なら、転職に適した時期などは考えない方が良いです。自分の体を優先し、動けるならすぐ行動して、1日でも早く転職することをおすすめします。
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・とはいえ、適切な転職時期を知りたい方はこちら
・辞めてからでも転職できる?不安な方はこの記事が参考になります。
第二新卒転職のリスクと注意するべき7つのこと
第二新卒はポテンシャル採用なので、スキルが無くても転職できる可能性が高く、新卒就活の失敗を取り返すチャンスです。
しかし、第二新卒という新卒入社から間もない時期に転職活動をすることによる、以下のようなリスクも考慮しておかなければいけません。
- すぐ辞めると思われ、内定がもらえない
- またすぐに転職したくなったり辞めたくなる
- 転職後に前職はブラックではなかったことに気づく
- 辞めてから転職活動をしたことで、生活費がなくなる
このようなリスクを知ったうえで、以下のことに注意して転職活動をしましょう。
- まず、転職せずに環境が変えられないか考える
- 転職理由や理想の未来像・やりたいことを明確にする
- 転職理由はポジティブな内容に変換する
- スキルよりもポテンシャルをアピールする
- 大手企業など難易度が高い企業を狙いすぎない
- 自己分析や業界研究を徹底的にやる
- 全ての理想条件を叶えようとせず、多少は妥協する
第二新卒の転職でなかなか内定をもらうことができない人は、転職理由が問題であることが多いです。
転職理由の内容で、「会社のせいにしている」「自分の行動を改善しようとしていない」など他責思考に見られてしまうと、人事側に「入社後にまた会社に不満を持つかもしれない」と判断され、面接に落ちてしまいます。
事実、会社の責任もあるかもしれませんが、それをストレートに伝えるのではなく、なるべく「自分の将来性を考えたうえで転職活動をしている」という方向性のポジティブな内容に変換することがおすすめです。
また、スキルや経験が不足している第二新卒の場合は、ポテンシャルを認めてもらうことが選考通過のカギとなり、人事側に「自社に適応できそう」「やる気があって成長してくれそう」と思ってもらうことができれば、面接も通過しやすくなります。
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【第二新卒向け】スキルなしでも転職できる理由や5つのアピール方法を解説
第二新卒の転職におすすめなのは転職エージェント
ここまで第二新卒とは?というところから中途との違いや注意点などについて解説してきましたが、それらを知っていても実際に転職活動をすると内定をもらうことの難しさを感じると思います。
やはり初めての転職活動では、進め方やコツが分からずに苦戦する可能性もあるため、プロである転職エージェントに頼ることがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、
- 無料でサービスを受けられるので金銭的な負担なく転職の質を上げられる
- 自分に代わって求人を紹介してくれるので、忙しくても転職活動ができる
- 書類選考や面接の対策をしてくれるので、プロ目線の指導が直接受けられる
などなど様々なメリットがあります。
利用することでたくさんのメリットがある転職エージェントは、なんと“無料”となっています。理由は簡単で、「利用者からではなく、利用者が転職した先の企業から紹介料を受け取っているから」です。
無料で登録でき、理想の求人を紹介してくれ、実際の転職活動をサポートしてくれる転職エージェントをぜひ利用してみてください。
「まだすぐ転職は考えてないかな…」という方は相談だけでも大丈夫です。自分がどのタイミングでいつから動き出すのがいいかという見通しも立てられると思うので、ぜひ現状を少しでも変えたいと思う方は一歩動き出してみてくださいね!
と言っても……この記事を読んで実際に転職活動をする人は5%もいないでしょう。あなたが残りの95%としていまの環境で立ち止まるか、それとも5%に入り転職を成功させるのか、理想を叶えられるかは自分次第です。