- 第二新卒として転職するメリット・デメリットって何?
- 早期離職・転職で起こりうるリスクってある?
- 仕事に不満があるけど転職するか迷っている
と不安や疑問を持っている方に向けて記事を書いています。
新卒1年目は、入社した企業とのミスマッチに気づき始めたり、やりたい仕事ではなかったので転職したいと考える人は少なくありません。
私は、新卒半年で残業が月100時間越えの1社目を退職し、現在は第二新卒として上場企業への転職を成功させ、ホワイトな環境でワークライフバランスを保てています。しかし、少し前は「すべてを投げ捨てて辞めたい」と思うほど仕事で追い込まれた結果退職し、転職について悩んできました。
そこでこの記事では、「第二新卒のメリットやデメリットって何?」と疑問の方に向けて、それを詳しく解説した内容と、第二新卒として理想の転職を叶えるコツなどについて解説します。
この記事を読めば、第二新卒転職のメリット・デメリットが分かるので、企業に対して戦略的に自分をアピールすることができ、理想の転職を叶えやすくなります。
第二新卒とは、新卒2〜3年目の求職者
もうご存知の方はメリット・デメリットの項目まで読み飛ばしていただいて大丈夫です。
第二新卒というのは、学校卒業後に新卒として入社した会社から2〜3年以内に転職しようとしている求職者を指します。
一般的な転職は中途採用として採用されることが多いですが、新卒に年齢や経験が近い2〜3年目の方は、第二新卒という枠で転職活動ができます。
第二新卒で転職するメリット
第二新卒は、新卒に比べて社会人としての基礎的なスキルやビジネスマナーが身に付いているため、企業側に求められる場合が多いです。
そこに加えて、これからご紹介するメリットをよく理解し、上手くアピールすることで選考の通過率も上がるでしょう。
転職先に適応しやすく柔軟性がある
第二新卒は、1つの企業に長く勤めた経験がないことから、特定の会社の体質に染まっていません。
そのため、2社目で柔軟性をもって仕事や会社に適応することが期待できるので、人事側も教育しやすいと考えて採用してくれます。
新卒と同様にポテンシャルで採用される
第二新卒は、まだスキルがないことや経験が浅いことが前提なので、新卒同様にポテンシャル採用となります。
一般的に中途で転職すると、スキルや経験が求められるため、そういった武器がなくても転職ができる第二新卒という期間は非常にメリットとなります。
逆に、スキルに自信がある場合はそれをアピールすることで、他の第二新卒より優位に立つことができるため、「その会社でどのように貢献できるのか」という観点でスキルをアピールするのが良いでしょう。
1社経験しているため、転職で成功しやすい
新卒と違い、いまのあなたは既に働いた経験がありますよね。期間が短いとはいえ、企業に勤めたことがあるかどうかというのは大きな差があります。
というのも、新卒就活とは違い、現職の働き方を基準に転職の軸が作れるので、自分がどうなりたいのかや何をしたいのかを明確に考えやすいはずです。
当時の就活よりも、実際に働くことをイメージしやすいことで、ミスマッチが起きにくい会社を選べます。
通年採用なのでいつでも応募できる
転職というのは、新卒一括採用とは異なり、通年で採用をしているため、自分のタイミングで活動ができます。
いま転職したいと思ったら、就活解禁日を待たずとも転職活動ができるので、自分のタイミングで動き出せるのがメリットです。
新卒就活の失敗を取り返すチャンスがある
第二新卒は、新卒に近い立場であるため、ポテンシャル採用など新卒に近い扱いで採用してもらえます。
もし新卒就活で納得いかない結果になってしまったとしても、いまから自分が本当に働きたい会社に転職するチャンスがあります。
第二新卒で全ての理想を叶える転職は難しいかもしれませんが、“納得”した状態で再スタートをすることは充分に可能です。
第二新卒で転職するデメリットやリスク
第二新卒には、上記で紹介したようにたくさんのメリットがありますが、これから紹介するデメリットやリスクを知っておかなければ、思わぬところで転職失敗につながる可能性もあります。
すぐ辞める人材だと思われる可能性が高い
第二新卒は、入社から早い段階で転職を考えているため、会社側からすると「また弊社もすぐに辞めるのではないか」と不安な要素になります。
そう思われてしまうと、選考には通りづらくなってしまうため、この転職では長期的に腰を据えて働こうとしていることや転職理由をポジティブな内容に変換して伝えましょう。
そうすることでモチベーションをアピールできるので、すぐ辞める人材だとは思われにくくなります。
アピールできるスキルや経験が少ない
第二新卒は、新卒2〜3年以内に転職するため、現職のスキルが完全だとは言えません。
その状態では、持っているスキルや実績も少ないため、それをアピールしても評価されない可能性もあります。
ですが、そもそも第二新卒枠での採用であれば、ポテンシャル採用が前提なので、スキルよりもやる気や成長意欲をアピールすることで内定に近づけるでしょう。
給料が下がる可能性がある
給料が上がる可能性も0ではありませんが、第二新卒の転職は、新卒の初任給と同等の条件で転職することになるため、少しでも昇給している方は給料が下がる可能性があります。
また、私のように残業が多かったり、初任給が高い企業に勤めている方は、転職で給料が下がることは覚悟しなくてはいけません。
私は、残業時間が理由で転職しているため、前職より5万円ほど基本給は下がりましたが、ほぼ残業のない現職にとても満足しています。
「給料が下がる」ということに目を向けるのではなく、この転職で「自分が何を実現したいのか」をはっきりとさせることが大切です。
既に退職している場合、離職期間が長引く可能性がある
私は前職を半年で退職してから、5ヶ月かけて転職しました。
もちろん働きながらの転職活動より時間があるのですが、
- 退職してから転職活動をしている
- 内定が出ないことにより悪循環に陥る
という2点で転職活動が長期化する可能性が高いです。
退職してからの転職活動の場合、面接の最初に99%「なぜ退職してから転職活動をしようと思ったのですか?」というような質問をされます。
正当な理由があれば人事側も納得してくれると思いますが、前提として退職してから転職活動をしている場合は、現職から逃げたように見えたり、計画性がない人だと思われ、イメージダウンにつながるため危険です。
また、退職後に内定が出ない転職活動を続けていると、人事から「この人材は使えないからどこからも内定が出ていないのではないか」と思われたり、「自分はどこにも採用されない人材なのではないか」と悲観的になるため、面接でも本領が発揮しにくくなります。
可能であれば在職中の転職をおすすめしますが、既に退職してしまっている場合は、ここからアクセル全開で「1ヶ月以内に内定をもらうんだ」くらいの勢いで頑張りましょう。
私は「半年以上無職は流石にまずい…」と思い、この1ヶ月で内定が出なかったら、やりたい仕事は諦めると決めて全力を尽くした結果、いまの会社から内定をもらえました。
中途転職者というライバルが一気に増える
転職をしようとすると、新卒就活時はいなかった中途転職者が同じ市場で戦うことになります。
つまり、経験のある人たちがライバルになる可能性があるのです。そのため、未経験可というような求人だとしても、社会人経験が豊富な中途転職者の方が有利になります。
そのため、第二新卒が転職活動をする場合は、なるべく一般の求人よりも「第二新卒募集」という求人の方が、企業側も第二新卒世代を採用したいと考えているので、選考に通りやすいです。
第二新卒採用という名目ではない募集に応募すること自体は問題ないのですが、受からないのにいつまでもそういった求人ばかりに応募していると、なかなか内定が出ず転職活動が長期化することになりかねません。
私も、転職活動初期の頃は、「第二新卒募集」と明記されていない求人ばかりに応募していたので、書類選考すらまともに通りませんでした。
面接に進んだとしても、社長面接で落とされてしまうこともあり、「第二新卒募集」ではない一般求人の選考通過難易度の高さを感じました。
第二新卒が理想の転職を叶える5つのコツ
第二新卒のメリットとデメリットを理解したところで、それを前提に転職のコツをお伝えします。
転職理由を明確にする
これは第二新卒だけに限らないかもしれませんが、転職理由が曖昧なまま転職活動をしてはいけません。
- 自分はなにに不満があるのか
- 転職で何を叶えたいのか
- どのような働き方がしたいのか
など、転職理由を明確にし、できれば文章化していつでも意識できるようにしておくことをおすすめします。
この転職理由が明確になっている状態であれば、求人を見たときに、その企業が自分の理想を叶えることができるのかということを意識して応募が出来るようになるはずです。
年収や待遇などが転職理由であれば、給与面の情報で会社選びをするのも一つの手ですが、他に優先したい転職理由があるにもかかわらず、いざ求人を見たときに「給与がいいから」という理由で応募していると、入社後に後悔する可能性があります。
叶えたい条件だけは絶対に妥協しない
どんなにパッと見で魅力的な求人だとしても、自分が叶えたい転職に反するものであれば、絶対に応募しないようにしましょう。
例えば、転職理由が「残業時間が多いから」であるにもかかわらず「月給40万(見込み残業60時間)」といった求人に応募してはいけないということです。
給与だけ見ると、「もし受かったら年収がアップする」と考えがちですが、それが自分の理想の転職なのか考える必要があります。
私は前職で、一般的な新卒の2倍程度の手取りをもらっていましたが、最高130時間のつらい残業時間を経験したことで転職を決意したため、残業時間が少ない会社に転職できれば、給料が下がってもいいと考えていました。
現在は前職より給与が下がってしまいましたが、適度な残業時間でワークライフバランスを保てているので、叶えたかった理想の転職ができて満足しています。
すべての希望が叶う職場は無いと自覚する
上記の内容と似ていますが、すべての条件が叶えられる会社というのは無いので、自分が叶えたいことに優先順位を付けて、これだけは叶えたいという条件を明確にしたうえで企業選びをしましょう。
理想を求めて長期的に転職活動をすれば、もしかしたらそういった職場はあるかもしれませんが、理想の求人が見つかることとそこに転職できることは別の話です。
理想を求めすぎて、実は好条件の求人を見逃さないように気を付けてください。
ポテンシャルをアピールする
記事上部でもお伝えしましたが、第二新卒はスキルがない分、モチベーションや学習意欲をアピールしましょう。
スキルがないのであれば、入社後にそのスキルが身に付くか、身につけていけそうかどうかを企業側は見ているため、「態度、転職理由、志望動機」すべてでやる気や意欲面をアピールしていけると良いです。
転職条件を増やしすぎない
理想を叶えるための転職活動であることに間違いはないのですが、理想を求めすぎて条件を増やしすぎると、応募したい企業すら見つからなくなってしまいます。
まずは広い転職の軸で探し、実際に面接などで企業の魅力を聞いてから判断しても良いです。
応募前から「この企業はすべての条件に当てはまらないからダメ」と決めつけるとどんどん選択肢が狭くなるので注意してください。
一人で悩まず、誰かに相談したくないですか?
ここまでお伝えした内容は、実際に第二新卒として理想の転職を叶えた私が意識してきたものであるため、あなたも同じように実践していただければ、何も意識していないよりは面接で評価されやすくなると思います。
しかし、一次面接以降の選考に進めない、なかなか内定が出ないという場合は、どこか伝え方や自己分析に問題があるかもしれません。ですが、1人でその原因を考えていても答えがでないこともあります。
自分の転職理由や志望理由を客観的に分析するのは非常に難しいため、誰かに相談をしましょう。
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