- 新卒でもう辞めたいのは甘えてる?
- 仕事が辛すぎて精神的に限界かもしれない
- 辞めて転職したいけど新卒じゃ無理かな?
と悩んでいる方に向けて記事を書いています。
新卒1年目は、新しいことを覚えたり、慣れない環境の毎日で、「辞めるのは早いけど正直もう限界」「新卒で辞めたいけど甘えてるのかな」と思い悩んでしまう人は多いです。
私は、新卒半年で残業が月100時間越えの1社目を退職し、現在は第二新卒として上場企業への転職を成功させ、ホワイトな環境でワークライフバランスを保てています。しかし、少し前は「すべてを投げ捨てて辞めたい」と思うほど仕事で追い込まれてしまったり、「でもいま辞めるのは甘えすぎてるな」と退職について悩んできました。
そこでこの記事では、新卒1年以内に辞めたいけど「甘えなんじゃないか?」と感じている方に向けて、人によっては甘えではない理由や辞めるべきかの判断方法について解説します。
この記事を読めば、慣れていないだけなのか甘えなのかが判断できるので、自分の感情を整理することができ、次にどう行動するべきかがわかります。
新卒で辞めたいのは必ずしも甘えとは言えない
結論から言うと、新卒で「つらい、辞めたい」と感じるのは甘えではなく、“当たり前”です。
学生が急に社会人として週に5日間、40時間以上も労働したら、これまでの生活との差が大き過ぎて辛いと感じるのは普通だと思います。
なんとなく働きたくない、ラクして稼ぎたいというのは甘えかもしれませんが、一生懸命に仕事をしているのに辛さを感じたり、辞めたいと追い込まれているのであればそれは甘えとは言えないかもしれません。
【前提】仕事は誰しも一度は辛さを感じるもの
新卒で辞めたいと思う人の多くは甘えではありません。なぜなら、多くの人は仕事に対して「つらい、辞めたい」と感じたことがありますし、新卒であればなおさらです。
その憂鬱な気持ちは仕事に慣れていけばだんだんと薄れていくものですが、半年、1年近く経ってもずっと続くならやばいかもしれません。
半年以上経過しているのに、精神的に辛く仕事を辞めたいと感じるほど追い込まれているのであれば、それはもう甘えの範疇を超えています。
最初はみんな新しい環境や仕事に慣れるまでは一定の辛さを感じるものです。
これは転職しても同じで、私は新卒半年で退職し、転職後は前職よりもホワイトな環境で働いていますが、仕事に慣れるまでの2ヶ月ほどは多少の辛さを感じたこともあります。
ですが、いまはそんなことありませんし、一定期間を過ぎても「つらい、辞めたい」と感じるのであれば、その会社に問題があるか、あなたには向いていない環境だと言えます。
辛さの限界は人それぞれ違う
それに、何に対して辛いと感じるかは人によって違います。
夏場の外回りが辛いと感じる人もいれば、一日中デスクワークをしてまったく体を動かせない方が辛いと感じる人もいます。
人によっては向き不向きというものもあるため、あなたの環境によっては甘えではなく、元々ミスマッチだっただけかもしれません。
また、同じ残業時間でも、それに耐えられる人と耐えられない人がいます。働き方や限界値は人それぞれなので、あなたが限界だと感じるならそこが限界だということになります。
精神的に限界、鬱っぽいなら無理しない
ちょっと「辞めたい」と感じている程度なら、もしかすると少し耐えればラクになる時期が来るかもしれません。
ですが、すでに精神的に限界で、鬱っぽい状態だったり、精神面の辛さが体に出始めているなら無理せずに休んだり、最悪転職や退職することも検討するべきです。
私は前職で精神的に限界かもと感じていた時、すでに体にも症状が出ていました。
- 会社にいると動悸がする
- 土日に家で涙が出てくる
- 朝の空腹時にもえずいてしまう
- 夜中に仕事の悪夢を見て起きてしまう
新卒入社から4ヶ月目で実際にこのような症状が出ていたため、鬱にはなっていませんが、かなり限界に近かった気がします。
辞めたいのが甘えなのか判断する基準
新卒の多くは、入社後に多少なりとも辛さや辞めたいという感情になりますが、それでも「自分は甘えてるんじゃないか?」と思う方もいると思います。
そのため、これから挙げるものを基準として、自分が甘えているのか、それとも環境などが悪いのかを判断してください。
【長時間労働】残業時間が多すぎる
まず、わかりやすく仕事が辛いと感じるものとして残業時間が挙げられます。
もし、残業が多すぎる仕事であれば、甘えではないでしょう。
「じゃあ何時間以上の残業なら甘えじゃないの?」
という疑問が湧くと思いますが、正直なところ人によって限界値が違うので1箇所で線引きするのは難しいです。
ただし、一般的に45時間を超えてくるような残業時間であれば、多いと思いますので、甘えではなく限界として捉えてもいいかもしれません。
45時間以内の残業時間だからと言って、無理だけは禁物です。
【人間関係】ハラスメントを受けている
もしあなたが上司や先輩からパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けているのであれば「辞めたい」と感じても甘えではありません。
仕事をするうえで人間関係の悪い環境で働き続けるのは、相当しんどいです。
私自身はパワハラを受けたことはありませんが、同じ部署の同期がパワハラ的な発言をされている環境でした。
自分が言われているわけではないのにも関わらず、とても心が苦しく、隣で話しているのを聞いているだけでも自分にダメージが来るほどです。
もし本人だったらと思うと、パワハラを受けながらその職場に居続けるのはかなり難しいと感じます。
【業務過多】新卒の能力を超えた仕事をしている
新卒ではさばき切れないレベルの仕事を与えられていることも辞めたいと感じやすい原因です。
例えば、入社間もない新卒が、自社の商材を扱う新規の営業を1人でやらされたらどうでしょうか。営業の仕方も上手く理解していない、自社の商材の理解も浅い、そんな状態で上手く商品を売ることなんてできません。
私もベンチャー企業だったので感じることがありましたが、よくベンチャー企業では、新人がほとんど教育されない状態で現場に投げ出されて、「挑戦する回数を増やせる」と仕事を雑に振られることがあります。
ですが、教育もほとんどない状態でいきなり現場を経験しても、その挑戦は無謀な挑戦だと言えますよね。もちろん、現場にいきなり出ることで経験できることもありますが、それがストレスとなってしまい会社を辞めてしまうのであれば、意味がありません。
そのような環境でも回る会社であればよいのですが、新人が次々と辞めていくにも関わらず、その体制が変わらないので会社なのであれば、あなたが辞めたいと思うのは甘えではないでしょう。
【将来性】キャリアアップが見込めない
もし今の環境で仕事を続けていても成長ができないということや、キャリアアップが見込めない状態だと、人によっては辞めたいと感じる原因になることもありますよね。
ただし、成長というのはさせてもらうものではなく、自分からするものですので、いまの環境で最大限仕事を工夫してできているのか、出世を急ぎすぎていないかということは一度考えてみた方がよいかもしれません。
明らかに社内でも営業成績が優秀なのに給料が上がらない、任せられる仕事だけは増えるのにポジションや評価がそれに見合っていないなどが原因であれば、甘えではないでしょう。
仕事を辞めたいと思ったら注意してほしいこと
仕事辞めたいと感じている時というのは、周りが見えていないことが多いです。
どういうことかというと、目の前の辛い現実にしか目が向かず、客観的に自分を分析し、何が原因でその辛さを感じていて、どうすればそれがなくなるのかが分かっていないという状態ということ。
そうなってしまうと、会社を辞めるという選択が一番簡単な手段で楽に考えられるので、手を出しがちですが、安易に会社を辞めるとその後に自分を苦しめることになることもあります。
本当に辞めないと解決できない悩みなのか
まず、仕事を辞めたいと感じたら、その原因は本当に辞めないと解決できない悩みなのかということを考えてください。
悩んでいる内容によっては、その会社だとしても部署を異動することで解消できることもあれば、慣れればなんてことないことだったりもします。
辛いと感じ始めたその瞬間に逃げるように退職するのではなく、一度その辛さの解決手段がないか考えてみましょう。
仕事の進め方で悩んでいたり、労働環境で悩んでいたら、上司や先輩、人事部など自分が相談しやすい相手を見つけて相談することをおすすめします。
もし自分の中で「これ以上ないほど環境を変える努力をした」にも関わらず現状が変わらないのであれば、それは甘えではなく、あなたがその環境にあっていないだけかもしれません。
その悩みは転職したら解消されるのか
上記と合わせて注意していただきたいのが、転職することでその悩みは解消されるのかも考えることです。
特に、人間関係が原因で転職を検討している方は要注意でしょう。
もし「パワハラを受けていて、会社側もそれを黙認している」といった明らかにブラックな環境であれば転職するべきですが、人間関係の悩みは転職しても続く可能性があります。
いくら面接で上司になる予定の方と話をしたとしても、実際に相性が良いかどうかは入社してみないと分かりませんし、転職先の人間関係はある運次第と言えるかもしれません。
【経験談】退職してからの転職活動は辛いです
もしいまあなたが辞めたいと感じていて、それ以外の選択肢が見えていない状態なのであれば、一つ知っておいて欲しいことがあります。
それは「新卒が退職してから転職活動をするのは簡単ではない」ということです。
私は「もうとにかく辞めたい、辞めれば一回楽になれる」と思うほど精神的に追い込まれ、結果的に新卒半年で退職。その後5ヶ月かけて80社以上に応募するような転職活動をし、2社目の現職に落ち着いています。
正直、転職活動をどうするかは辞めてから考えればいいと思っていましたし、辞めてからのことを考える余裕もないほど日々忙しかったため退職してしまったのですが、現職を続けながら転職活動ができるのであれば、あなたに同じ辛さを味わってほしくないので、転職先が見つかってからの退職をおすすめします。
もちろんそんな余裕がないというのであれば、自分を守る手段として退職するのもありです。
辞めると決めたら周りの意見や批判は全部無視
もしいまあなたが、「誰に何と言われようと、もう辞める」と決意しているのであれば、その意思を硬く持ち、周りからの意見などは一切無視して、ただ辞めることに専念しましょう。
他人に甘えだとか社会を舐めてるを言われようとも関係ありません。周りの人はあなたの気持ちや本当の辛さは絶対に理解できませんし、その人たちの言葉を真に受けて会社に残っても、彼らはあなたの人生の責任を負ってくれません。
最後に決断し、実行するのはあなたです。一度辞めると決めたのなら、その気持ちをぶらさず後悔の無いように行動しましょう。
仕事を辞めるだけなら簡単です
仕事を辞めようと思ったら、その次に「退職したいって言いづらいな…」と悩むのではないでしょうか。
ですが、安心してください。仕事を辞めるだけなら、上司に伝えつつ退職願を渡すだけなのでとても簡単です。
会社によっては引き止められたり、上司からのあたりがキツくなることもあるかもしれませんが、現代では退職代行というサービスも一般化しつつあるので、そのサービスを使えば辞めるのは割と簡単です。
辞めたいのは甘えじゃない!病んでしまう前に行動しよう
最後にもう一度言いますが、新卒は誰もが一度は仕事を辞めたいと感じるもので、それが必ずしも甘えだとは言えません。
今回ご紹介した判断基準を確認し、もし自分は甘えではないかもと思ったら転職を検討しましょう。
もし「自分は甘えてるのかもしれない」と思ったとしても、最後に決めるのはあなたです。他の人に何と言われようと、自分の中で「これは甘えではない」という正しい理由があるのであれば、自分の決断を信じて転職することもありです。
ただし、退職後に転職活動をおこなうことは、転職難易度が高くなるのであまりおすすめしません。そのため、まずは転職サイトや転職エージェントに登録し、気軽に求人を眺めつつ、転職先を探し始めるのがいいかもしれません。
鬱など、社会復帰が難しくなってしまうよりは休んでしまった方がのちのち楽です。自分が後悔しないように、思い立ったらなるべく早めに行動を始めましょう。